2011年5月30日月曜日

日銀はデフレのままスタグフレーションにさせるのか?

●日経平均は 9521円 40円安

5月残りあと2日ですが
5月の月足は9964円以上で終わらないと陰線引けとなります
24ヶ月、12ヶ月移動平均線は9982円、9705円
200日線は9827円、これも下回って終わると
長期線に頭を抑えられた陰線引けで

下落トレンドが際立ちます。

下がりそうでいて売りが出ず
ここしばらくは底堅いと言う感じですが、
もし、割り安で底値に届いたのなら反発がありそうなものです。

TOPIXが先行して日経平均も一目均衡表が
逆転したこともお伝えしたとおりです。


6月相場は下ブレリスク、特に
海外市場の動向よってはかなり注意が必要・・。
NYは上昇しても頭を叩かれ
戻りが弱くなっている感じです。


政治、復興政策、原発、外交、危機管理への不信感は
どこまで経っても織り込まれないのではないかと言う
懸念さえあります。



引き続き
デイトレではなく数日間ポジションを持つ時間軸のトレードをするなら
値ごろ感、割安感で買わないことに注意です


市場で言われている割安感?と
3月29日安値 9317円が下値目処?
という意見は希望的なものでしかないと思われます。


一旦は、9000円あたりで止まるとしても

日経平均9000円も割安ではなくなり
9000円割れへ・・。


お伝えしていた日経平均 中期下降トレンドの
下値目処は 8156円、7623円です。


次の変化日
6月6日、6月20日、7月5日、
あたりが注意。





[東京 28日 ロイター]によると日銀の白川総裁が下記のように
言っています。


 ※※ 日銀の白川方明総裁は28日、都内で開かれた日本金融学会で講演し、
財政悪化に警鐘を鳴らすと「オオカミ少年」のように受け取られるが、
政府の支払い能力に対する信認は突如低下し長期金利が急騰する可能性がある、と強調した。

日銀による国債の直接引き受けや、無原則な国債買い入れは、
微妙なバランスに立つ通貨や金融システムの信認を低下させ、
経済に計り知れない悪影響を与えるとの懸念を表明した。

 総裁は「財政状況が悪化すると、政府の支払い能力に対する信認が低下する」とし、
「民間金融機関の信認は政府の信認にも大きく左右される」と指摘。
「非常時における政府の各種の積極的施策が成功するかどうかは、
中長期的な財政バランスの維持に関して政府への信認が維持されているかどうかにかかっている」と
述べた。そして、政府への信認の実体は「財政バランスを維持していく国民の意思」であるとして、
「国民の意思と無関係に、
政府が『打ち出の小づち』のように財政政策を無限に展開できるわけでない」と述べた。

 現在の日本の財政の状況は「非常に深刻」だが、「長年、財政状況が悪いにもかかわらず、
国債は円滑に消化され、長期国債の金利も低位で安定的に推移しているため、
財政悪化に伴う危険に警鐘を鳴らす議論は、時として『オオカミ少年』のような扱いを受けることが
ある。しかし、どの国も無限に財政赤字を続けることが出来る訳ではない。
政府の支払い能力に対する信認は非連続的に変化しうる」と述べた。

 また、「財政赤字の拡大や日銀の独立性が尊重されていないと感じられる出来事が起こると
、最終的に激しいインフレが生じるだろうと考える傾向が生まれる」、「はっきりしていることは、
予想は非連続的に変化するということ」と指摘。
「欧州周辺国のソブリン・リスク問題にみられるように、
財政の維持可能性に対する信認が低下すると、財政と金融システム、
実体経済の三者の間で負の相乗作用が生じ、経済活動にも悪影響が及ぶ」と述べた。

 日銀が国債の買い入れを行う際、銀行券の発行残高を上限とする、
いわゆる日銀券ルールについて、
「時として、そうしたルールを設けることに対する批判が聞かれるが、
仮に、これだけ多額の国債を買い入れている中央銀行が、
その買い入れに当たっての基本原則も明らかにせずに行動すると、
不確実性が増大し、リスクプレミアムが発生することから、
その分長期国債金利が上昇する」と説明。
例えば「ギリシャやアイルランドの中央銀行が突然国債買いオペを大規模にはじめると
状況は更に悪化する」と述べた。

 戦前に国債の直接引き受けを実施し、景気浮揚に成功したとされる『高橋財政』について触れ、
「高橋是清蔵相は軍部の予算膨張に歯止めをかけようとして凶弾に倒れ、
結局はインフレを招いたが、たまたま軍部の予算膨張をおさえられなかったのではなく、
市場によるチェックを受けない引き受けという行為自体が
最終的な予算膨張という帰結をもたらした面もあったのではないか」と指摘。
「引き受けという『入口』が予算膨張の抑制失敗という『出口』をもたした」と総括した。

また、「今日の目でみて興味深いのは、高橋財政期の日銀による国債引き受けがあくまで
『一時の便法』として始まっている事実」、
「その後の歴史はこれが一時的なものではなかったことを示している」と述べ、
政府関係者内の一部にある直接引き受け論をけん制した。

 そして、「通貨や金融システムの信認は相互依存の関係にある。
信認は空気のような存在で平時は誰もその存在を疑わないが、
信認を守る努力を払わなければ、非連続的に変化し得る。
そして、一旦、信認が崩れると、経済に与える影響は計り知れない」と述べた。 ※※



日銀はインフレファイターとしての
役割がある上、
日銀の独立性を損なわないようにと
立場上いつでも極端と思えるほど
このような発言をします。


白川総裁は現在の経済状況について
「デフレは需要不足が原因で成長戦略による需要創出が重要」
とも言っています。
要するに日銀のせいにしないで
政府の努力で政策で何とかしろということなのでしょうが

これはその通りだと思いますが

逆も言えます。

デフレが原因で需要不足になっていることも否めません。
デフレだから作っても物が売れない、どんどん商品の価値が下がり
今、物を買うよりも現金として持っていたほうがいい、
(安くなるから)
商売に投資するよりも現金で持っていたほうがいい・・。
となるのがデフレです。


また、白川総裁の言うように日銀の国債引き受けは馬鹿なことで
円の「信用」が一気に喪失し日本が滅ぶ。
と言うのが正統派と言われるエコノミストの大方の意見です。
(さらに増税が正しいと言うのは、官僚の意見です)



1、財政規律が失われる。
際限のない財政赤字の垂れ流しになる

2、インフレ、円安になる
円の信用がなくなり円安が進行し、長期金利が上昇し、インフレになる。

こういう理由です。


そのため「禁じ手」と言われていますが

本当にそうなのでしょうか。

また、禁じ手の法律的な引き合いに出されるのは
財政法5条が本則で「日本銀行による国債引き受けを禁じている」と言うことですが、

日銀は銀行が保有している既発国債を買い入れ、それでお金を手にした銀行が新規発行国債を買えば
よいわけで、現在 日銀が行っている国債買い入れの増額です。

日銀が行っている「国債買い切りオペ」は常時行われています。
日本銀行が国債引き受けを行ったとしても市中売却をすればよい話です


それに、中川元自民党幹事長も言っていますが
実は、日銀引き受けは行われています。

※ 日銀引受が毎年行われていることをご存じだろうが、その話は他の新聞には載っていない

毎年行われている話が禁じ手のはずない。財務省・日銀の「ご説明」は、日銀引受が行われたのは戦前で、

今は行われていないという錯覚に陥らせる高度な洗脳術だ。

http://ameblo.jp/nakagawahidenao/entry-10873031386.html ※


そもそも

インフレにしたくともできかったのがこの20年来の日本であって

バーナンキ議長がドルをジャブジャブにしたアメリカは

バブルの恩恵を受けました。


中国も、イギリスも・・・・。お金を刷りまくって・。


30兆円や50兆円の国債買取で日本がデフレから脱却できて
インフレ、円安になるのでしょうか・・

最近は格下げと言われても日本の国債は堅い動きです。
これは世界中悪い材料だらけで

相対的にドルやユーロの方が
売り材料として見らたからなのでしょうが

バブルの恩恵もなく
取り残された日本がこの環境下で増税を強いられる方が

国債買取よりも
ずっと恐ろしい・・。

スタグフレーションを心配する前にインフレの心配をしたかった、
日銀はデフレのままスタグフレーションにさせるのか?・・・


もう一つ恐ろしいのは
TVなどの論調です。
今、政局を云々やっている場合ではなく
復興に向けて急いで各党協力してやれと
それを国民は望んでいる・・。
と言うような報道になっていることです。



今まで何も進まなかったのに
これ以上同じことを続けられたら取り返しが付かなくなる。
一日も早くダメなものは
取り替えろ・と言う意見の方が多いのでは?




個人投資家は市場関係者の言葉ではなく
自分の判断を信じて自分の資産は自分で守る覚悟が必要です。





※変化日、6月6日、6月20日、7月5日、
(1日、2日の違いは許容範囲として変化日とします)




●今日の日経先物

先週末の先物は

9530円から9560円のレンジに嵌りそう

としていましたが、


高値 9600円 まであったものの
引けは 9530円とレンジ内に戻して
終わりました。


今日はどう動くか。

/////////////////////////////////////////////////////////////

CMEは  9490  円

このあたりで寄れば

9520円から9570円で頭を抑えられそう

下値目処9380円、9300円


9570円の抵抗ラインを超えてきた場合
上値目処9600円、9690円


というスタンスで見ます。



///////////////////////////////////////////////////////////////

2011年5月29日日曜日

価格高騰

●日経平均は 139円高、9562円

買戻し、自律反発というところです。


引き続き
デイトレではなく数日間ポジションを持つ時間軸のトレードをするなら
値ごろ感、割安感で買わないことに注意です

裁量、相場観を排除した昨日のオープニングトレードシグナルは
買いで正解でしたが

これはあくまでデイトレの話です。
買いのままポジションを持ち越すリスクは大きいと思われます。

上海は日経が自律反発しても
安値を割ってきています。
景気の先行き不安が大きいことと
インフレ懸念から更なる金融引き締めが続くであろうこと
を嫌気されています。

しかし、更に驚くべきことに
政府の制御が効かなくなっているような状況もあるようです。
昨日の産経新聞によると
中国の電力会社は電力の供給を設備の点検、整備という名目で
一部ストップしていたそうです。これによって
電力不足が発生したということですが
その原因は

原料、エネルギー価格の高騰を
電力料金の値上げでカバーしようとしても
政府の強制的な指導で
値上げに転換させてもらえない。

その為やむを得ず電力の供給を
一部ストップするという
自衛策に出たからだといいます。


この自衛策に政府が折れて
電力料金の値上げがされたということですが


政府の圧力でインフレ押さえ込みのため
企業の価格値上げが許されていないという実態が
あるのなら


中国のインフレ率は思ったとおり
公開されている程度のものでは
すまないということです。
そして、無理やり抑えられている価格も
政府の制御が効かなくなり市場原理で高騰してくる・・・。


世界的にバブル引き締め、金利引き上げ
バブル収縮の流れになって行くのは
とめられません。


その中でバブルの恩恵さえも受けずに
取り残された日本は
より厳しい選択を

国の代表によって強いられる可能性が高いです。


4月28日の9800円台の時点で
ここからは高値掴みをさせられないよう注意です。

とお伝えしていましたが
ここからは値ごろ感、割安感で買うのは注意です。

市場で言われている割安感と
3月29日安値 9317円が下値目処
という意見は希望的なものでしかないと思われます。


一旦は、9000円あたりで止まるとしても

日経平均9000円も割安ではなくなり
9000円割れへ・・。

大きく下げないうちに中途半端に行くと
下落トレンドに持って行かれる可能性あり・・


お伝えしていた日経平均 中期下降トレンドの
下値目処は 8156円、7623円です。


次の変化日
6月6日、6月20日、7月5日、
あたりが注意。



アメリカ1-3月(第1四半期)の経済成長率が市場予想を下回り、
失業保険申請件数も予想以上に増加したことで、
昨晩のNYダウは一時80ドルくらい下げていましたが
切り替えしました。
ただ、切り返しもダレて終わっています。

8ドル高の 12402ドル


そしてNYの波動についても
下記の通り。


NYダウ


2009年3月安値 6469ドルから
2010年4月高値 11258ドル
2010年7月安値 9614ドル

の中期上昇トレンドの目先上値目処は
12759ドル 12902ドル

としていましたが

4月28日に 12876ドルまで到達後
下げています。

上記目先上値目処達成で、波動的にはおさまりよく

今度は
NYダウが2007年10月高値 14198ドルから
リーマンショック、金融危機の2009年3月安値 6469ドルをつけて
今回、4月28日 12876ドルが高値になるとすれば
この波動での下値目処は
11554ドル、9127ドル。※



東証発表の5月第3週(5月16日―5月20日)の3市場1部、2部の
投資主体別売買内容調査では、海外投資家が505億円の買い越しとなっています。
買い越しは29週連続。
最長記録を更新しています。
買い越し額は前週の796億4857万円に対して505億1016万円
となっています。


ユーログループ議長のユンケル首相は、
ギリシャがIMFから次回融資を受けられないリスクがあると言っています。
更にそうなった場合、
ヨーロッパの国がその負担を受け入れることもない
とまで言っています。

いよいよユーロがキナ臭くなってきました。


個人投資家は市場関係者の言葉ではなく
自分の判断を信じて自分の資産は自分で守る覚悟が必要です。





※変化日、6月6日、6月20日、7月5日、
(1日、2日の違いは許容範囲として変化日とします)




●今日の日経先物

昨日の先物は


上値目処は、9550円


としていましたが、
高値 9570円で

ほぼ想定どおり

一方的な動きになる要注意の金曜日

今日はどう動くか。

/////////////////////////////////////////////////////////////

CMEは  9565  円

このあたりで寄れば


9530円から9560円のレンジに嵌りそう

レンジを放れれば

上値目処は、9690円、9730円

下値目処は、9410円、9380円

というスタンスで見ます。



///////////////////////////////////////////////////////////////

2011年5月28日土曜日

FXスキャル

テクニカルを使ったトレードです。

1、長い時間足でテクニカル指標に基づき

エントリーのタイミングをフィルターにかけて狙う

複数のテクニカルの条件がそろったら


2、次に行うのは短い時間足のテクニカル条件も確認する。

3、条件が整えばエントリー、

4、エントリー時に利確ポイントと損切りポイントを決めておく

5、条件に達したら決済


ざっくりと こういう感じです。

私はFXでは殆ど裁量はやらないのですが

だれでもほぼ同じ結果になる明確な

テクニカル手法なので難しくはないと思います。




裁量トレードをやる時に、

また、

自分のトレード手法はあるけれど

なにかもう一つ、ピッタリはまるものが

確立しきれていない・・

というなら


参考にされると良いと思います。




レンジ相場では逆張り、

トレンド相場では順張りをするのが基本と言えば基本ですが

この人の手法と言うのは

トレンドフォローのスキャルピングと言う感じでしょうか。



http://tinyurl.com/3ffv2os






http://tinyurl.com/3ffv2os

フォロワー